林田学に聞いてみた

薬事法の正式名称は「医薬品、医療機器の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律」、医薬品や医療機器、そして化粧品や健康食品、サプリメント、医薬部外品などを規制している法律です。

ニュースで報道される薬事法違反の事件は、無許可や未承認の医薬品の販売、臨床試験に使われた医薬品の効能や効果に対して虚偽の広告記事の記述、などの事例があるのです。

薬事法ドットコムの林田学に以前インタビューしたことがありますが、事例は多いようです。

薬事法違反で身近に問題になるのが、製品の広告や宣伝です。

サプリメントや健康食品の「がんが治る」という怪しい広告や、ダイエット食品の「必ず痩せる」という胡散臭い宣伝は、薬事法違反の可能性が高いのです。

それでも、はっきりと効果があるように宣伝されていると、本当にがんを治したい人や、広告にある効果を期待する人は、その製品を手に取ってしまうでしょう。

効果が無いだけならまだしも、体に悪影響が出て命にかかわることになっては大問題。

そのような事態にならないように、薬事法で規制されているのだと林田学は言ってます。

客観的な事実に基づく根拠や数値が重要

有名企業や大企業でも違反の事例があり、企業の信用にもかかわり逮捕や業務停止など、大きな損害を出してしまうのです。

化粧品やサプリメントを購入するときは効果や効能に注目して製品を選びますが広告では、安全や安心、完全や完璧、万能など必ず効果があるように印象づける言葉の使用はNG。

また最大や最高、最小も、客観的な事実に基づく根拠や数値がある場合以外は使うことができないのです。

薬事法に抵触せずに製品の良さや印象をアピールする裏技が、使用体験談です。

使用感の説明が過度にならないように配慮されていますが、使用感の感想や体験談は親しみを印象づけ、製品のメリットもアピールできるのです。

薬品や化粧品、サプリメントの広告を薬事法を意識して見てみると、企業の苦労がしのばれます。

製品の効果を「必ず効く」と言いきっている広告は、ちょっと怪しいということになるのです。

林田学も表記には十分注意するように呼びかけています。

化粧品やサプリメントの広告を注意して見てみると、薬事法に抵触せずに、いかに製品の良さをアピールするか、涙ぐましい配慮がされているのです。

 

(参考):林田学