刺青はクリニックなどの医療機関で除去可能

よく刺青を一度入れてしまうと消せないと言われることがありますが、若気の至りで入れてしまったものを就職などの機会に消したいと思う人は多いようです。
除去する方法が無いわけではなく、いくつかの方法が用意されていますが、大きさによっては処置が大変になりますので、簡単には消せないことを理解しなければなりません。

どこで除去するのかというと、クリニックなどの医療機関です。
やり方はレーザー治療・切除術・植皮術・削皮術の4種類があり、それぞれにメリットとデメリットがありますので、特徴をよく理解した上で選ぶことが大切です。

小さいものなら比較的簡単に対処できますが、大きいものになると即日では行えないこともありますので、その場合は何度か通うことになります。

1.レーザー治療

一つ一つの方法を確認していくと、レーザー治療は刺青の入っている部分に医療用のレーザーを当てることで墨の色に反応させ、熱と衝撃で色素を粉砕して細かくなった色素を体内のマクロファージという細胞で分解させることにより取り除く方法であり、少しずつ消えていきます。

粉砕された墨は体にとっては異物ですので、マクロファージが消化して排出させるという仕組みです。
一度で処理できるものではありませんので、どのような種類のレーザーを使っても数回通う必要があります。

PICOレーザーで3ヶ月間隔で3回以上が目安となり、YAGレーザーで5回以上の照射が必要になりますので、どちらにしても時間のかかる治療であることは間違いありません。

また、墨が脂肪層にまで入ってしまったらレーザーでは届きませんので、時間がかかるだけでなく処理ができない個所が出ることもあります。
メスを入れる方法には抵抗があるという人でも利用しやすい方法ではありますが、状況によっては消せないこともありますので、その場合には別の方法を選択することになることを覚えておきましょう。

2.切除術

切除術では刺青の入っている部分を方錘形に切り取って縫い合わせる方法です。
皮膚にメスを入れる際には脂肪層まで達しますので、深い部分に墨が到達している場合にも対処可能です。

ごく小さなものであれば1回で処理できますので、通うのが大変な人でも受けやすい方法であり、大きなものであっても分割して切除すれば除去できます。
ただし、左右に寄せることができる皮膚の余裕がない程の大きさのものは分割でも取り除くことができませんので、別の方法が必要です。

傷跡は全く分からなくなるわけではなくて怪我をした跡のようなものが残りますので、他の皮膚と同じように綺麗になると考えてはいけません。
施術に関するリスクとしては、傷口が開いてしまったりひきつりやケロイドが起こることもあります。
また、むくみや内出血、などが起こることもありますので、受けた後はしっかりと経過観察する必要があります。

3.植皮術

植皮術は刺青部分に健康な皮膚を移植して除去する方法です。
そのまま移植するのではなくて一度削ってからになりますので、広範囲なものでも除去することができます。

種類としてはそのまま移植するシート植皮や採取した皮膚をメッシュ状に引き伸ばして移植するメッシュ植皮、採取した皮膚を細かく刻んで点々と移植するパッチ植皮があり、現在主流となっているのはシート植皮とメッシュ植皮です。

メッシュ植皮には大きなメリットがあり、採取した皮膚を約3倍の大きさにまで伸ばすことができますので、切除術では対処しきれないような大きさのものでも取り除くことができます。

ただし、メッシュ状の跡が残ってしまうというデメリットもありますので、どの方法がベストな選択なのかはそれぞれの状況によって異なります。
医師に相談すれば最適な方法を選んでくれますので、よく相談した上で決めることが重要です。

リスクとしては、皮膚の壊死や感染などが起こる可能性もゼロではありませんので、腕の良い医師にかかることをおすすめします。
また、二つの傷跡が残ることも気になる人がいるようです。

4.削皮術

削皮術は医療用のカミソリで刺青を削って除去し、新しい皮膚が再生されることにより周りの皮膚となじませる方法です。
削れる深さには限界がありますので脂肪層にまで入ってしまった墨を消すことはできませんが、一度の手術で広範囲の処理を行うことができます。

非常に広い範囲の処置も行える方法ではありますが、体の負担を考えて一度に行える範囲は手術ができる範囲を体の9%とされています。

このように色々な方法がありますが、状況によっては適応外となる方法もありますので、どの方法なら取り除けるのかを医師に一度確認してみることが大切です。

一度では消えないものでも何度か通っているうちに目立たなくすることができますので、諦めずにクリニックに相談してみましょう。
費用的なことを心配している場合には、モニター応募がされていないかを確認してモニターに応募ができるのならかなり安く済ませることができます。

出典:刺青除去大阪 費用