90年代のゲーム業界は、格闘ゲームがブームでした。
ゲームセンターでは格闘ゲームが主役であり、家庭用ゲームに移植され子どもから大人まで対戦していました。
当時は規模が小さいながらも大会が開催されていて、eスポーツのはしりだったと言っても過言ではありません。
当時流行していた格闘ゲームには、平面的な2Dと立体的な3Dの2種類がありました。
ブームが始まった頃は2Dがメインでしたが、ポリゴンなどの登場により3Dのタイトルも増えていきました。
そんな3D格闘ゲームの代名詞的な存在だったのが、バーチャファイターです。
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アーケード向けに数々の名作を開発していたセガのAM2研が制作したバーチャファイター
アーケード向けに数々の名作を開発していたセガのAM2研が制作したバーチャファイターは、ポリゴンを使いキャラクターを立体的に見せ、それまで主流だった2Dとは新しい体験をプレイヤーに提供しました。
今からゲームの映像を見ると、カクカクしていてチープに見えるかもしれません。
しかし当時のゲーム業界やマニアには画期的であり、ゲームが2Dから3Dに切り替わっていく時代に現れた不朽の名作と言え、アメリカではデジタルゲーム史におけるエポックメイキングな作品として博物館に展示されているほどです。
もちろん3Dの見た目だけではなく、ゲームとしての面白さもお墨付きでした。
豊富なキャラクターにそれぞれに異なるプレイ感があり、また対戦の駆け引きもスリリングでゲームセンターに登場するや、爆発的な人気を獲得し格闘ゲームのブームは最高潮に達します。
当時は3Dの格闘ゲーム、イコールバーチャファイターと言えるほどの人気であったわけです。
登場後はセガサターンなどのコンシューマ機にも移植され、90年代からのゲームファンなら一度はプレイしたことあると言っても過言ではないほどでした。
格闘ゲームブームの終焉とともに人気は低迷する
しかし一大ブームを巻き起こしたバーチャファイターでしたが、格闘ゲームブームの終焉とともに人気は低迷します。
5まで続編が登場したものの格闘ゲーム離れの影響も受け、かつて程の人気を獲得することはなく一部では終わったと見られることもありました。
ですが現在のゲーム業界は、eスポーツが大ブームです。
eスポーツシーンではさまざまなジャンルのゲームが人気を博しており、特にメインとも言えるのが格闘ゲームです。
基本的に格闘ゲームは1対1で闘い、相手の体力をゼロにすれば勝負は終わりです。
画面を見ているだけでも勝敗が理解できるので、初心者にも優しいルールと言えます。
格闘ゲームオンリーのeスポーツ大会は世界中で大人気になっており、高額賞金を獲得するプレイヤーもいたり一流スポーツ選手と同じような扱いを受けていたりもします。
そんなeスポーツブームのなか、再び現れたのがバーチャファイターです。
バーチャファイターeスポーツと名付けられた最新作
バーチャファイターeスポーツと名付けられた最新作は、美しいグラフィックとともに大会シーンに合わせたさまざまな機能が搭載されています。
大会向けの新しい機能とは最大16名が参加可能なトーナメントモードで、このモードを使うことによって簡単にダブルイリミネーションルールの大会を開くことが可能です。
またトーナメントモードだけではなく総当たりのリーグ戦も新機能として搭載されていて、大会に参加しないプレイヤーのためにリアルタイムの観戦モードも用意されています。
小さなコミュニティー大会なら簡単に開けるほどの充実していますし、スタンプ機能でコミュニケーションを取れるのも魅力です。
もちろん大会用のモードだけではなく、基本的なモードも充実しています。
最近も国内では比較的大きな大会が開かれている
世界中の猛者と戦いなら自身のレベルを確認できるランクマッチ、納得できるまで練習できるトレーニングモードも用意されていて、ソロプレイがメインでも十分に楽しめるタイトルで貼ることは間違いありません。
普段は世界中のプレイヤーを相手にランクマッチで腕を磨いて、ある程度の実力を身に着けたら大会に参加してみるのも良いかもしれません。
最近も国内では比較的大きな大会が開かれていて、スポーツ新聞に記事が掲載されるほど注目を集めています。
配信サイトではトッププレイヤーが常に配信を行っていますから、そうした映像を見てプロのスキルに舌を巻いたり、研究して自分のプレイに取り入れてみるのも良いかもしれません。
現在はまだまだ始まったと言える段階で、歴史のあるタイトルに比べれば劣ってしまうところもあるでしょう。
しかしかつて革新的なグラフィックやゲームプレイで一世を風靡したシリーズタイトルなら、そうした懸念点も乗り越えて世界でもトップに立つほどの人気を獲得する可能性は十分にあります。
まとめ
かつてゲームセンターで熱中した中高年のプレイヤーはもちろん、これから始める10代や20代のプレイヤーにとっても新鮮な体験を提供してくれるタイトルなので、格闘ゲームが好きなら一度は触っておきたいタイトルだと横山英俊さんも言ってます。
自宅のコンシューマー機から始めて、世界チャンピオンを目指すのも良いかもしれません。
※詳しくはこちら→横山英俊